アナログ信仰。

俺も何にしてもアナログは好きだけどこれから書くアナログはレコードの事ね。レコードの方が音が良いと沢山の人が言うがそりゃそうだ。昔はレコードの溝を削るカッティング職人が沢山いたし腕の良い人達も大勢いた。俺もアナログを出す時にカッティングの現場に立ち会った事があるけどどうも違う。今の若い職人はCDの音圧に負けないようにしようとしてるからだ。無理。音が割れるだけでちっとも良くない。溝には色々とあるらしく太い音は幅を大きくして深くしたりしてるようだ。あんまり詳しくないから下手な事は書けないけど、良いカッティング職人はどこだかのメジャーのレコード会社のお抱えになっていて俺のような人間は当然頼めない。散々、海外からレコードを出したがアメリカは酷い。それでもやっぱりアナログという人も多いだろう。俺も余裕があればリリースしたいしね。ただ、嗜好品だね。アナログの音が何故良く聴こえるかは溝の凸凹に針が振動してそれをフォノイコライザーを通ってパワーアンプ、スピーカーから暖かく聴こえると俺は思っていてフォノイコライザーの音がレコードの音ではないかと、まあ、全てではないけどそう思っている。俺はパワーアンプのフォノイコライザーを経由せずミキサーのテープインに入れてレコーディング用のパワードスピーカーでレコードを聴いてるけど音は意外とソリッドだ。所謂、温かみは感じない。俺は普通のパワーアンプは持っているけど真空管パワーアンプは持っていないが真空管のプリアンプは持っているのでいつだったかCDやDATを真空管のプリアンプに繋いだ音を聴いた事があるが凄い温かみがあって良かった。その時は真空管パワーアンプとそれ用のスピーカーが欲しいと思ったくらいだ。でも俺はプロオーディオで金をつぎ込んでるので所謂、オーディオの世界に足を突っ込むととんでもない事になるのでやめた。まあ、何が書きたかったかと言うとアナログでもデジタルでも機材やケーブルでいくらでも変わりますよという事。アナログだからとかCDだからとか俺は環境によりけりだと思っている。録音の世界だとPCのアナログリミッターとかのシミュレートはまだまだだと俺は思うけどね。でもそれも環境というか状況だしね。俺はアナログの機材を沢山持ってるから言える事だし。もっと凄いビンテージの機材を持ってる人からすれば俺の機材なんてダメだよって一蹴されるだろうしね。音は環境や状況で本当に変わるなと今更ながら痛感してます。