何だかんだと言っても

楽器やその他の機材なんて身も蓋もないが結局は見た目で選ぶんだよな。サウンドはカスタムで追い込めるし弾きやすさなんて慣れ問題だしね。

そりゃサウンドは大事。でも心を動かされる楽器じゃないと詰まらないし長続きしない。

誤解してる人も多いんだけど俺が使ってるHaymanはビザールギターじゃない。作りはしっかりしてるしチューニングも安定してる。ピックアップがプアだっただけで、そこを改善したら現時点での不満はほぼ無い。

松岡のドラムセットはラディックのアクリル製で現代のドラムセットとは真逆で音が鳴らない。しかもバスドラはフロアタムを改造した物事なんで普通のバスドラより低音は出ないがパンチのある音が出る。そもそもロックやパンクにそこまで低音要らないし。

最近、ホンマが買ったバーンズのスコーピオンベースなんて最高な見た目だ。サウンドを突き詰めていけば更に良くなるはず。

そもそも楽器、エフェクター、アンプは出来る限り買ってみて使っては売ってまた買っての繰り返しをしなければ凡人の俺には分からない。

弘法筆を選ばずなんて言葉があるが弘法じゃないんで筆を選ばなければ何も出来ない。

ギブソンフェンダーだけがギターでは無いしJCとマーシャルだけがアンプでは無い。

エフェクターにしてもボスだけじゃないし選択肢は沢山ある。

楽器一つでも微に入り細に入り突き詰めていけば聴いてる人にも絶対に伝わる。俺は来てくれるお客さんや音源を買ってくれる人達を信じているから手じゃ抜かない。

俺は今の状態になるまで六年かかった。そのうち二年は何も出来ない状態だったし。当然、以前の様には手も指も動かない。でもやりたいと思う気持ちは有ればボロボロでも残りカスしか無くてもやるもんだろう? 置かれた環境の中で思いきり最善を尽くすのは当たり前の事じゃないか? 

元々、出鱈目な世の中で、特に今は見事に可視化されて当たり前だった日常が当たり前で無くなった。以前のような当たり前を取り戻す事も出来ないかもしれない。それでも大事な大事な宝物のような熱を絶やしたくないじゃん。俺はその熱こそを信じてる。どんな状況でも熱こそが希望なんじゃないかな。