スタジオ

少し前に以前使っていたスタジオに秋間さん制作のベースアンプ Wild bass 100が入ったという事で早速スタジオを戻した。

日曜日で二度目だったんだけど、まず初日は取り敢えず本間が使用していたコンプレッサーを使わず直で音を出してあれこれとツマミを弄って演奏してみると驚いた。単体で音を出した時も勿論、音は良いんだけども演奏すると俄然ベースがガンガン前に出てくる。要らない邪魔な低音は一切無く、とは言え変なハイも無い。歪みで輪郭が無くなることも無い。かと言ってギターの帯域と被る事も無くて本間のプレイ自体も全然いい。弾いてて気持ちいいんだろうし楽しかったと言っていた。

それに伴い松岡のプレイも明瞭に聴こえるし自転車によってパワーアップされた力強いバスドラが更に気持ちいい。惜しむらくは俺がヘッド持参で無かった事だ。常設のマーシャルを使ったんだけど幾らギターのピックアップを自分用にリワインドしようがレンジマスターを使おうが物足りない。優れたプレイヤーでは無いので筆は選ぶし、知ってしまった以上は知る以前には戻れない。勿論、俺もそれなりにヴィンテージアンプを使用していたし所有はしていなかったが様々なアンプを使用してきたが秋間さんのアンプはどれにも当てはまらない。

この間の日曜日は暑い中キャビネットこそ持参できなかったがカートに積んでヘッド持参でのスタジオだった。これはもう文句のつけようが無い程のバンドサウンドだ。ベースアンプ、ギターアンプのセッティングの詰めの甘さはあるもののこれだ!と思えた。

本間は俺や松岡に比べればキャリアは短いかもしれないが耳が良いし飲み込みも吸収も早い。何よりアンプのサウンドを体感して即座に反応しレスポンスの速さが凄い。最近はベースの購入も相まってよりサウンドの重要性を認識したんだと思う。当然、松岡は言わずもがなレスポンススピードが速いしロジカルに言語化も出来る。そんなメンバーが二人いるって本当の心強い。本間も知ってしまった以上、後戻り出来るのだろうか、、、、

ハードウェアに頼らずにどんなハードウェアでも同じサウンド、プレイが出来る事が是とされているのだろうが俺はそうは思わない。レコーディングも然りだがハードウェアでやりたい事やアイディアが浮かんだりするしプレイもサウンドも変化する。ハードウェアが多ければいいって訳では決して無いが使ってみて体感して反応出来る感受性って必要だろ。ライブ終わったら三人で秋間さんの話しを聞きに行こう。