1986

高校一年生の初めにピカピカのビクターのコンポで聴いたSex pistolsの衝撃を昨日の事のように覚えてる。これこそが俺の求めてた音楽だ!と思った。10年遅れのパンク体験だ。以前にもテレビやラジオでは聴いていたとは思うが持っていたオーディオ機器は古い家具調のステレオでカセットデッキは無くプレイヤーとAMラジオのみ。後はアイワのラジカセだ。ピカピカのコンポで爆音で聴いたSex pistols以上の衝撃を自分が作る音楽で感じたい。それこそが今も音楽を続けている動機だ。俺の周囲にはパンクを聴いてる人は居なかった。エレキギターを弾いてる友人は居たけど興味を持つ友人は居ない。ギターのテクニックも俺が1番ヘタクソ。中一からやってはいたけど、コードを弾ける程度だった。それでもやるべき音楽に出会えた嬉しさだけで毎日が楽しくてヘタクソなりにコピーをしていた。誰にも教わらずコードブックと耳だけでのコピーは本当に大変だったがやりたい事を自力で見つけた高校生は最強だ。