Registrators Live at Teejo's Barn 1998
アメリカの友人からこんな動画があるとメールが来て驚いた。22年前のヨーロッパツアー三日目?のライブだと思う。
このライブの話を書く前にヨーロッパツアー前の話を書こうと思う。
当時、セカンドアルバム制作中でスケジュールが物凄くタイトだった。
完成後、数日でヨーロッパツアーという今では考えられないスケジュールでとにかく忙しかった。
ロシア経由でアムステルダムなんだけどロシアでの一泊も強烈だったがその話はそのうち。
初っ端から強烈でアムステルダム到着後、入国手続きをしようと待っていると背の高い空港警察官が俺の所に来ていきなり手錠をはめた。何が何だか分からず固まっていると警官が笑顔で冗談だよと言い手錠を外した。最低最悪な冗談だ。しかも初めての手錠が外国って、、、後にも先にも手錠をはめられたのはこの時だけだ。
アムステルダムから車で数時間のグロニゲンで一泊。ツアーオーガナイザーとツアーマネージャー、ツアードライバーがいて大きなバンと機材が有り日本やアメリカとは全く違うきちんとオーガナイズされているというのも驚いた。
翌日、グロニゲンでライブだったような気がするけど憶えていない。翌日、アムステルダムでニューボムタークスとライブだったのは憶えている。
ニューボムタークスとは東京でも一緒にライブをやったことがあったので気は楽だったけどその日のライブは良い出来とは言えない内容だ。疲れや緊張もあったけど言い訳にはならないな。
その翌日がこの動画のライブだ。グロニゲンから車で数時間、永遠と続く田園風景と水車や風車。こんなところで人が来るのかと車中で考えていた。
バンが止まりここがライブ会場だと言われて更に驚いたのは民家の隣にあるボロい納屋で中に入ると手作りの飾りつけがしてあるロックやパンクの雰囲気が全く無い会場だった。
当時の俺よりも若い連中に出迎えられたが不安の方が大きい。アンプやらドラムセットはこっちで用意していたから問題無いけど人が来るのか全く予想がつかない。客が少ないのは慣れているけど、交通手段が車のみのド田舎で他の民家も無いような所でライブというのは初めての事だ。アメリカツアーでもこんな所は無かったし日本でももちろん無い。
夜になり徐々に人が集まり始めて更に驚く。納屋の外には大きなバンのケバブ屋、ヘルズエンジェルズのようなバイカー達や若い子で賑わっている。村の祭りのような状態で今までに無い雰囲気。そんなこんなでライブが始まった。
それがこの動画のライブだ。数か月のヨーロッパツアーでもかなり印象的なライブでしかも動画がある事自体にも驚いている。
2004年12月4日がREGISTRATORSの解散ライブの日だ。もう16年も経った。この動画のライブから22年。俺も来年は50歳で相変わらずパンクバンドをやっている。人間は大して変わらないもんだな。
先週、土曜日12月5日の京都のライブで16年ぶりにPOGO MACHINEを演奏した。