来年の1月。

2年に一度の恒例のバイク車検。勿論、今回もユーザー車検だ。必要なパーツは既に揃っているが、何故かロービームが点かない。2輪車のライトはハイビームだけなので問題無いのだが、気になるので先週から松岡に手伝ってもらいながら車検用のライトに交換は済んでいる。

検査官によってチェック箇所が違ったりするので万全な準備をしておきたい。気になるのは前回は咎められなかったが、シートのタンデムベルト。形だけでも付けておいたほうがいいだろう。チェックはされないだろうが、テールランプの内部の樹脂割れも気になる。ノーマルタコメーターが壊れてるのでハスラー250のタコメーターを付けてるがこれも問題無いはず。何れ直したい所だ。

ロービームが点灯しない問題は玉切れでは無い。配線ミスか何処かが導通していないのでテスターでチェックする。

50年前のバイクなんでガタがきてる箇所はあるが、エンジンの調子はすこぶる良い。チェーン、スプロケットも交換ずみ。スピードメーターワイヤーも交換済み。

古いバイクのユーザー車検の最大の鬼門はヘッドライトだ。ヘッドライトブースターも装着済み。ノーマルライトでは車検に通らないのでヘッドライトも交換済みだ。光軸はテスター屋に任せるしか無い。

メチャクチャ緊張するんだよな~。幸運だったのは純正品欠品のマフラーガスケットが手に入った事で排気関連の事は問題無いだろう。

メーター類のライトも交換済みだ。何故ノーマルライトではダメなのか?光量が足りないからというのは分かるが、50年前のバイクと現代のバイクの基準なんて合う訳ないだろうに。

バイク屋に頼めば上手くやってくれるのは分かってるが金額が一桁違うのは痛い。

毎回、松岡に手伝って貰って二人で作業するのは楽しい。シルクスクリーンプリントもそうだが、何人かで作業すると思いも依らぬ方向に転がっていくのが醍醐味だ。デザインにしても旧友のコンノくんとホンマと3人で進めていくと、どんどん転がっていく。

バンドだってそうだ。俺が作った曲が3人で演奏しながらアレンジしていく事で俺のイメージの外側に転がる。

ただ、ミックスだけは違う。こればかりはメンバーの意見も大事だが、微細な違いをコンプレッサーで叩いたりしてもメンバーでさえ気づかないが全体の完成には欠かせない要素だったりする。レコーディングのやり方やミックスはプランA、B、Cプラスを考えておき、当日の予想だにしないアクシデントや想定外の事に対応する柔軟さが必要だし割り切り、諦めの判断も早い方がいい。いい加減さが必要だ。柔軟さなんて格好の良いものでは無く時間とコストの問題。

その事を予め考慮しディレクションしていくのが俺の役目だろう。じゃなきゃ右往左往するだけだ。

今は最高のメンバーと長年の旧友の手伝いが上手く噛み合ってやるべき事の分担も出来ている。任せてブーたれるクソ野郎がいないのが最高だ。

こういうメンバーに出会え一緒にバンドがやれてる事が本当に幸せだ。

来年もやるべき事が多い。俺もそこそこの年齢だが、まだやれる。いや、まだまだだ。